開会中の北海道議会では、泊原発3号機の再稼働を巡る論戦が繰り広げられている。
私たちの暮らしに直結する大事な議論だが、議場では不適切な言動も見受けられた。
泊原発再稼働についての論戦に
「再稼働後のリスクを明らかにすることと、そのリスクへの対応について、道民に説明すべき。知事の所見を伺います」(民主・道民連合 田中勝一道議)
「北海道電力においては保安体制の充実強化に不断に取り組んでいただくことが重要。(関係町村などと)実践的な訓練を積み重ねるなど、対策の充実を図りながら、道民の安全・安心の確保に努めてまいります」(鈴木直道知事)
北海道議会の一般質問では、各党の議員から泊原発3号機の再稼働に関する質問が相次いだ。
11月28日に「当面とりうる現実的な選択」と再稼働を容認した鈴木知事の真意をただした。

「道民意識調査を実施すべきと考えますが、実施しないならその理由は?」(北海道結志会 石川さわ子道議)
「後志管内に加え、道内6圏域で説明会を開催し、賛否にとどまらない多様なご質問やご意見をお伺いするとともに、道のHPにご意見投稿フォームを用意し、引き続き道民からご意見をお伺いしている」(鈴木知事)

議場では居眠り?ー飛び出した不適切発言とは
ただ議場では、私たちの暮らしに直結する論戦にもかかわらず、居眠りしているような議員もちらほら。

緊張感に欠ける言動は他にも。
「緊急銃猟を」
野党議員の質問で知事が答弁内容を訂正したことを巡り、議会が一時紛糾。
議長席の前で与野党が対応を議論する中、議員席から飛び出したのが「緊急銃猟発言」だった。
クマの駆除に例えて議論をやめさせようとしたものとみられる。

野党は言論を萎縮させる重大な不適切発言として、議長に実態解明と発言した議員に謝罪を求めている。
「定例会での議論を踏まえ、最終的に判断する」とも答弁している鈴木知事。
定例会の会期中に同意する考えを示すとみられる。
