森林整備の省力化を目指そうと、島根県雲南市の造林地でドローンを使った苗木の運搬が実演されました。
大型のドローンに吊るされているのは、スギの苗木です。
この実演会は、島根県内の森林整備の省力化につなげようと島根県が開いたもので、県内で森林の伐採や植林に携わる約30人が参加しました。
県内には、木を伐採して植林する造林地が約500ヘクタールあり、伐採作業については機械化が進んでいますが、植林については急斜面を数十本もの苗木を背負って運ぶなど主に人力で行われています。
こうした状況の中、県は林業従事者の作業負担を軽減して担い手確保に繋げようと森林整備にドローンを活用する取り組みを進めています。
実演会では、ドローンが50本の苗木が入った約10キロの袋を2つ吊り上げて山の傾斜地まで運ぶ様子を参加者たちが熱心に見入っていました。
しまね東部森林組合林産計画課・山本廉士課長:
70代、80代の作業員もいるのですけど、そういった方々が苗木を何百本も背負って上がるのを考えると楽になると思いますので。
島根県森林整備課・萬代邦行課長補佐:
若い方や高齢の方に作業しやすい環境を作っていく事が重要だと考えています。
資金面やドローンの操縦士の育成などの課題はあるということですが、県は必要な支援を講じてスマート林業の推進につなげたいとしています。