2025年3月に鳥取市で小学生を、安来市で高校生を相次いではねる事故を起こし、過失運転致傷などの罪に問われている男の裁判で、検察は11月28日、懲役3年6か月を求刑しました。

求刑を受けたのは、鳥取県伯耆町の野口誠被告(75)です。

起訴状などによると野口被告は、2025年3月に鳥取市で乗用車を運転中、横断歩道を渡っていた当時9歳の男子小学生をはねて大けがをさせました。
さらにその3日後には、安来市で車検切れで自賠責保険に加入していない車で、自転車の高校生をはね、その場から逃走しました。

野口被告は、これらの事故で免許取り消し処分を受けたにもかかわらず、5月には無免許で軽トラックを運転していて、過失運転致傷など4つの罪に問われています。

28日に鳥取地裁で開かれた公判で検察は、鳥取市の事故で何の落ち度もない小学生に左半身麻痺の後遺症など極めて重大な被害を与えたなどとして、懲役3年6か月を求刑しました。

これに対し弁護側は、被告は深く反省していることに加え、事件が広く報道されたことにより、社会的制裁も受けているなどとして寛大な判決を求めました。

判決公判は、2026年1月14日に開かれる予定です。

TSKさんいん中央テレビ
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