厳しい経営が続く富山地方鉄道「不二越・上滝線」の維持・活性化に向け、富山市は、南富山駅に鉄道と路面電車の乗り換え専用ホームを整備するなどの利便性向上に向けた素案を検討していることがわかりました。
富山市は「不二越・上滝線」について線路や車両の維持管理費を行政が負担し、地鉄が運行を担う「みなし上下分離方式」を軸に国の支援制度を活用した「再構築事業」の実施を検討しています。
国に提出する計画では利用者を増やす施策が必要で、関係者によりますと富山市は来月1日に行われる沿線自治体と地鉄が今後のあり方を検討する会合でいくつかの素案を示し、富山地方鉄道側と話し合う方針です。
その素案では、運行本数の増加や車両の更新、新駅の設置に加えて南富山駅に鉄道と路面電車の乗り換え専用ホームを整備する構想などを盛り込むとしています。
富山地方鉄道は不二越・上滝線について、「月岡ー岩峅寺間は、採算が取れない区間としていて、主要駅の利便性を高め、利用者を増やす狙いです。
不二越・上滝線のあり方について話し合う会合には、地鉄の中田社長のほか新田知事や富山市の藤井市長、立山町の舟橋町長が出席する予定で、来月1日に開かれます。