26日閉幕した聴覚に障害があるアスリートの国際大会、『デフリンピック』の話題です。

陸上競技で金メダルを獲得した冨永幸佑選手が在学中の熊本学園大学で、28日報告会を行いました。

【冨永 幸佑 選手】
「4×100メートルリレーは決勝でプレッシャーがあったが、一生懸命走って最後1位になって、頭が真っ白になったけどとてもうれしかった。
みなさんの声援もいただいてとても感謝しています」

日本で初めて開催された耳が聞こえない、聞こえにくい人のためのオリンピック『デフリンピック』。

熊本学園大学の冨永幸佑選手は、今週月曜に行われた陸上男子の4×100メートルリレー決勝で日本代表の第2走者を務め、金メダルを獲得しました。

28日は大学で報告会が行われ、林裕学長から花束を受け取りました。

持ち前の反射神経と、磨き上げてきたスタートの速さが持ち味という冨永選手。
生後6か月で聴覚に障がいがあることがわかり、一般的な生活音は全く聞こえません。

それでも、中学時代にデフリンピックの存在を知り、『メダルを取りたい』と陸上競技を始め、今大会悲願の金メダルを獲得しました。

数々のプレッシャーを乗り越え世界一となった冨永選手に、「ほっとした瞬間」を聞きました。

【冨永 幸佑 選手】
「東京のご飯はあまり合わなかった。熊本に帰っておいしいラーメンを食べてほっとして気持ちが安らいだ」

来年には大学卒業を控えている冨永選手に、次なる目標を尋ねると。

【冨永 幸佑 選手】
「今後は仕事とアスリート、どちらも頑張りたい。そのためにデフリンピックをみなさまに知ってもらえるよう普及していきたい。4年後も競技を続けて日本記録・世界記録の更新を目指し、金メダルを目標に頑張りたい」

テレビ熊本
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