20年近くにわたり静岡県静岡市の中心部で親しまれてきた静岡パルコが2027年に閉店することがさきほど発表されました。静岡市民からは驚きの声が上がっています。
11月28日午後5時前、静岡市役所で会見を開いたパルコの担当者。
パルコ・溝口岳 取締役:
当社が運営いたします静岡パルコの営業終了を決定しましたので皆さまにお知らせいたします
発表されたのは2027年1月での静岡パルコの撤退。
20年近くにわたり静岡市中心部のショッピングやデートのスポットとして若者世代を中心に親しまれてきたパルコ。
突然の撤退に買い物客からは驚きの声が上がりました。
女子高生たち:
(Q.閉店する…)え?え?ウソでしょ?びっくりびっくり。本当ですか?
女子高生:
なんか中学の時からずっと行ってたので終わると思っていなくてびっくりです
30代会社員:
え?そうなんですか。開業した時に臨時列車が走ったのを覚えているので大ごとだったんですよね。それが撤退しちゃうのはすごく残念だなって
60代主婦:
さみしいですね、オシャレなところが無くなっちゃうのが
30代会社役員:
静岡、何も無くなっちゃう。買い物するところが何も無くなっちゃう
矢作武寛 記者(2007年当時):
いよいよ静岡パルコがオープンということで、ご覧ください、開店前からお客さんがずらりと並んでいます
2007年3月にオープンした「静岡パルコ」。
オープン当日には2000人が列を作るなど、その前年に閉店した「西武静岡店」の後継テナントとして大きな注目を集めました。
地上8階建てのビルには様々なテナントが入り、生活雑貨店「ロフト」やタワーレコードなど若者に人気の店が数多く入居。
初売りには長い行列ができ…期間限定ショップも多くの人で賑わうなど若い世代を中心に様々な用途で親しまれ、中心市街地活性化の“核”としても大きな役割を果たしてきました。
オープンから18年目での撤退表明。
その理由について、他の競合店との競争やコロナ禍の影響などで売上が減少したことを挙げています。
パルコ・溝口岳 取締役:
2010年度には100億円を超えて109億9300万円の売上があった。そこと比べると昨年度の売上は約75%という取り扱い高になっている
静岡パルコ・梅井宏和 店長:
個人的には残念というかそういう気持ちもありながらも、会社の方針として決定したところですので、残りの1年間、どう地元の皆さまに喜んでもらえるかいま考えている
静岡パルコにはテナントの従業員など約700人が働いています。
今後は段階的に閉店キャンペーンを行うということですが、撤退後の跡地については「地権者の考えのためコメントは差し控える」としています。