普天間基地の名護市辺野古への移設工事を巡り、政府は28日、軟弱地盤のある大浦湾側の新たな区域で、埋め立てを開始しました。
山内駿記者:
ダンプカーの荷台があがっている様子が確認できます。土砂を投入しているものとみられます
28日午後3時ごろ、普天間基地の移設工事が進む名護市辺野古では、護岸で囲われた大浦湾側の新たな埋め立て区域に、ダンプカーを使って土砂を投入する様子が確認されました。
小泉防衛大臣は、工事を着実に進め、普天間基地の一日も早い全面返還を実現すると強調しました。
小泉防衛相:
世界で最も危険と言われる普天間基地は固定化され、危険なまま置き去りにされる事は絶対に避けなければなりません
大浦湾では、海底に軟弱地盤が見つかったことから、1月から地盤を強化するためのくい打ち作業が行われていますが、工事は6月に中断されて以降、再開されていません。
玉城知事:
全体の見通しが立たないにも関わらず、生物多様性が極めて高く貴重な自然環境を有する大浦湾の埋め立てることは、性急すぎるのではないかというように言わざるを得ません
玉城知事は、技術的にも完成が困難であることが明確になりつつある移設計画は断念すべきという考えを示すとともに、普天間基地の一日も早い危険性の除去に向けて、政府に対し県との対話に応じるよう求めています。