長野県内では、11月もクマの目撃が相次いでいて、小学校や保育園の近くに出没したケースもあります。上田市の小学校では、クマの生態に詳しい専門家を招き、遭遇した時の対処法などを学びました。
ピッキオ・関良太さん:
「このクマ見て小さいと思った人?上田市にも住んでいるクマは、こちらの剥製、机の上にいるクマです。このくらいの大きさです。このクマも実は立派な大人」
上田市の塩尻小学校で行われたクマの生態についての講義。説明したのは、軽井沢町でツキノワグマの保護活動などを行うNPO法人「ピッキオ」のスタッフで、県のクマ対策員でもある関良太さんです。
こちらは、3年前、学校から300メートルほどの寺の境内で撮影された映像です。映っていたのは体長1メートル程のクマです。
学校付近では、今年もクマの目撃が3件ありました。
目撃が相次いだことを受け、学校は、児童たちにクマに対する正しい知識や対処法を学んでもらおうと講義を企画しました。
クマと遭遇した時の対処法は?
ピッキオ・関良太さん:
「(クマは)目をまっすぐ見られると威嚇されていると感じてしまう。目は直接見ないように動きをよく見ながらゆっくり下がる。それでもクマが来ちゃったら大事なのは、こういう姿勢です」
講義を受けた児童は―。
児童:
「クマに会ったときのポーズを教わったので、実践できるといいです」
「襲われないかとか、被害が出ないか、怖い気持ちでいっぱいだったけど、きょうの話を聞いて安心できた」
学校付近では、今年、イノシシやサルも目撃されていて、学校では児童たちに登下校時の注意を呼びかけているということです。