福岡発のスーパー「トライアル」と「西友」がタッグを組んだ「トライアル西友」。
28日、1号店が都内にオープンしました。
28日、東京・小平市にオープンしたのは「トライアル西友1号店」です。
九州を中心に約350店舗を展開する「トライアル」は2025年、大手スーパー「西友」を買収。
IT技術を活用した「トライアル」とコスパの高い独自ブランドで支持を集める「西友」、両方の名前を冠した店がオープンしました。
安くておいしいと評判の199円のたまごサンドや、299円のロースカツ重。
さらに、チキン南蛮といった九州愛あふれた総菜もずらり。
オープン初日は入場制限が行われ、開店から2時間以上がたっても行列ができていました。
そうした中、九州では有名なご当地アイス「ブラックモンブラン」の無料配布も行われていました。
そして、この店の最大の特徴は、都内で初めて導入される「スキップカート」。
搭載されたスキャナーに商品のバーコードをかざし、専用ゲートを通過するだけでレジ待ちをせずに精算。
スムーズに買い物できるうえに、スキャンした商品に応じてレジカート限定クーポンも自動で表示され、買い物中の合計金額を把握できます。
利用者は「牛乳のバーコードをスキャンしたら、『おすすめのクーポンはこちらです』と勝手に出てきてありがたい」と話しました。
また独自開発したデジタル看板「サイネージ」を店内の41カ所に設置。
総菜のできたて情報などをリアルタイムで知らせてくれます。
「トライアル」同様、スマートな買い物ができる「トライアル西友」ですが、11月には小型店舗「トライアルGO」を都内に初出店させたトライアルホールディングス。
新業態の「トライアル西友」とこれまでの店舗との違いについて、トライアルHD傘下STリテール・出口直樹社長は「従来の取り扱いアイテム1万5000点から、今回2万5000点まで増強して、店舗の強化を図っています」と話します。
「トライアル」のプライベートブランド商品だけでなく、「西友」のPB商品も豊富に取り揃えています。
地域密着型スーパーの関東進出は、先週、東海地方を中心に展開する「バロー」が横浜にオープン。
黒毛和牛の希少部位が入った焼き肉セットや、毎日市場で仕入れている鮮魚、旬や鮮度にこだわった商品をお得な価格で取り揃えています。
次々に関東進出を図る地方発スーパーの戦いは、今後、ますます激化していきそうです。