デジタル技術が進歩する一方で「アナログ回帰」の動きも出ています。
年の瀬が近付く中、「紙の手帳」が人気となっています。
買い物や勉強、行政手続きなど、あらゆることがスマホ1台で完結する時代ですが…
スケジュール管理について街で話を聞くと―
◆20代
「紙派です。日記も手帳に書いている」
◆30代
「出先で入った用事はスマホにメモ。時間がある時手帳に書き写す。手書きの方が頭に残る」
手帳は「紙派」という人も少なくありません。
福岡市・天神の生活雑貨店では…
◆天神ロフト 牛嶋典子さん
「1700種類取り扱っている。10月1日から11月中旬まで、去年に比べ120%ほどの売り上げです」
アナログな手帳の需要が高まる中、デザインも進化しています。
◆天神ロフト 牛嶋典子さん
「こちらが人気の手帳の一つ。日々の記録を書けるページや、絵や写真、心に留めておきたいことなど使い方は自由」
日々の出来事や気持ちを日記のように記録できる「ログ」タイプがトレンドだといいます。
そして、注目は「ログ」タイプ以外にも―
◆天神ロフト・牛嶋典子さん
「コンテンツ系ダイアリー。趣味や生活様式の多様化でいろいろなパターンがある」
食事や朝活、運気など様々な分野に特化した「コンテンツ系ダイアリー」も人気です。
例えばこちらの「推し活ライフ手帳」は…
「推し」のメディア出演の予定を書き込めるページや、推し活による出費を記録する「推しに捧げる課金リスト」。
さらには今月の「推しへの一言」など、推しとの思い出を楽しく記録できる1冊です。
ほかにも1日の食事や飲んだ薬を記録し健康管理できるものやー
理想の自分に近付くための目標をリスト化できるものなど、その内容は多岐にわたります。
予定の管理だけでなく、生活を豊かにするアイテムとして需要が高まる「アナログ手帳」。
スマートフォンで手軽にスケジュール管理ができる時代に、なぜアナログな手帳が人気なのか。
「日本スケジューリング協会」代表の浅野さんは、理由の1つとして「ジャーナリング」=「書く瞑想」を挙げています。
頭に浮かんだことを紙に書き出すという行為は情報を整理できるのと同時に癒やし効果があり「心が整う」そうです。