4期16年を務めた広島県の湯崎英彦知事。
退任の日を迎えた28日は午後から県議会を訪れ議長や各会派に挨拶をして回りました。
午後2時からは横田新知事が知事室を訪れ、事務の引継ぎを行いました。

【湯崎知事】
「広島県政発展のためにしっかりとりと取り組んでもらいたい。よろしくお願いします。」

【横田新知事】
「ありがとうございます。しっかり引き継いでまいりますので、どうぞよろしくお願いします。」

退任会見では4期16年の成果について次のように述べました。

【湯崎知事】
「結構広島は元気になったのではないかと思う。いわゆる満足度的な調査があるが、これは高まって、全国に広島県の存在を再認識してもらっているところ」

また、やり残した課題について問われると…

【湯崎知事】
「男性活躍もそうですし、社会増減の話。構造的な問題であるがゆえになかなか簡単に我々だけの力で解決することは難しい。それは大きく(課題として)残っているところ」

県庁職員には感謝の気持ちとともに今後も心掛けてほしいことを伝えました。

【湯崎知事】
「真の県民視点の徹底、現場主義、成果志向、3つの視点と卓越・スピード・リーダーシップの3つの心がけは徹底してほしい」

相次ぐ豪雨災害や新型コロナウイルスなど過去に経験したことのない事態への対応も迫られ、難しいかじ取りを担ってきた湯崎知事。

【湯崎知事】
「新しい時代が明日から始まります。皆さんも存分にこれからの県政に取り組んで、活躍していい広島県を作っていただきたい」

最後はおよそ600人の県庁職員らに見送られ、笑顔で16年間務めた県庁を後にしました。

《スタジオ》

4期16年、「広島の底力を引き出す」をキャッチフレーズに、さまざまな施策に取り組んだ湯崎知事ですが、長く取材をした若木記者に振り返ってもらいました。

まず、湯崎県政16年の「成果と課題」ですが、やはり広島県の認知度アップ、それから観光客の増加。こういったところは、大きな成果があった、と評価する声も多いということです。

一方で、若者の転出超過、そして、公文書の偽造問題など課題はありまして、これらの課題に関しては、これから横田新知事が担っていくということになります。

そして、湯崎知事自身の今後は「白紙」と話しています。一方で政治活動は続けると明言しています。先日、ライクに生出演をされた際にも、これからどうするんですか?と質問しましたら、「自分の気持ちがまだわからない」とも話されていましたけれども、今後、どのような形で広島県の発展に関わっていくのか注目されます。

テレビ新広島
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