広島の海の玄関口宇品地区にある「広島競輪場」。
来年、新たなにぎわいの場に生まれ変わるのを前に一足早くレース会場が完成しました。
広島市などが再整備を進めている「広島競輪場」。
新しい名称は「アーバンサイクルパークス広島」です。
競輪レースを行う1周400メートルのバンクがついに完成。
真新しく舗装された青のバンクでは、早速走行デモンストレーションが行われました。
バンクの周りには空中通路も設置され、目の前でレースの迫力を体感できます。
広島競輪場が誕生したのは、1952年。
「公営ギャンブル」としておよそ360億円が広島市の収入となり、学校や道路などの整備に充てられてきました。
しかし、老朽化とともにレジャーの多様化で来場者は激減。
存続の危機に直面し、広島市は、コスト削減や活性化を目的に民間事業者に委託することを決めました。
リニューアルで子どもから大人まで誰もが楽しめる「にぎわい空間」へと生まれ変わります。
また、バンクの隣には選手用の宿舎を兼ねたホテル棟も完成。
カフェやレストランのほか大浴場もあり、レースが開催されていない時には一般客も宿泊できます。
サイクリストの快適な滞在を第一に考えられていて、愛車をそのまま持ち込めるサイクルハンガーも備えられています。
一般客が宿泊ができるのは来年の春からです。
【広島市 松井 一実 市長】
「競輪ファンはもとより、若者や家族連れがスポーツ・レジャーを楽しめる複合施設。地域のにぎわいや新しいスポーツ文化を創出する拠点となることを確信している」
アーバンスポーツを楽しめるエリアなどはまだ工事中。
リニューアルオープンは来年3月ですが、レースはいよいよ30日再開です。