「あの日のきょうにずきゅん」テレビ新広島、放送50年の歴史の中から、あの日のニュースを振り返ります。
今から22年前の2003年11月30日を最後にJR可部線の可部―三段峡間が廃止されました。最終日には臨時列車が運行され、沿線の住民らが乗り込んで別れを惜しみました。
「ありがとう可部線」と銘打った特別臨時列車は、JR可部駅で出発式をした後、正午前に発車。車内には、沿線市町村からおよそ270人の住民らが乗り込んで、最後の車窓からの風景を深く心に焼き付けていました。
【沿線住民は】
「ずっと小学校の低学年からから、どこか遠くに行くのに乗っていた。結構親しんでいたんですよ。なくなるのは悲しいです」
「子供たちと最後の可部線に乗せていただいて、なんか寂しくなるなという感じがします」
三段峡駅では、地元の小学生が列車の運転士と車掌に花束を贈りました。
可部線の可部-三段峡間は、加計駅に午後10時24分に到着する下り最終便ですべての運行が終わり、全線開通から34年の歴史に幕を閉じました。
(メモ)
2017年3月4日に、可部線の可部ーあき亀山間が電化さた上で延伸開業し、全国で初めて、いったん廃止されたJRの路線が復活した事例となりました。