陸上の話題です。
女子100メートルハードルで東京世界陸上に出場した福部真子選手が母校広島皆実高校で報告会を行いました。
午前11時15分から行われた報告会、福部選手は950人の生徒たちを前にステージに登壇し、スピーチを行いました。
福部選手が母校・広島皆実高校でスピーチをするのは卒業後初めて「9年間続いたスランプの中で諦めずに、日本の頂点を目指したことを披露し、目標に向かって努力を続けることの大切さ」を伝えました。
【福部真子選手】
「みんなすごく話を真剣な顔で聞いてくれたし、何より拍手がすごく温かくて来てよかったな、と思いました。思い通りにならないことが当たり前で、壁にぶち当たることもすごく大切だから逃げないで欲しいし、積極的にチャレンジして失敗して、そこでどうするのかということを考えていけるような人になってほしい、ということは伝えたかったことです」
福部選手は去年の秋にリンパ節の炎症を起こす菊池病を発症。その後も熱に悩まされ世界陸上出場も危ぶまれていました。
【福部真子選手】
「この1年はやはり生活するというか、熱を出さないことに必死だったので、でも、あきらめずに日々過ごして取り組んできたことが東京世界陸上という形で自分に返ってきたというのはすごく良かったなという部分と一生忘れられない思い出になったな、というのは感じています」
福部選手のスピーチを聞いた生徒たちはどのように感じたのでしょうか?
【生徒】
「努力が努力じゃなくなるまで頑張る。努力が当たり前になったら、それは報われているということだというお話がすごく印象に残っていて。報われたということは結果だけじゃくて頑張ってきた自分自身のもの、自分自身の中に返ってきているんだなということが分かったので、前向きに頑張れそうだなと思いました」