愛知・一宮市で妊婦が車にはねられ死亡し、お腹にいた赤ちゃんも重い障害を負った事故で、検察が運転手の女を赤ちゃんへの過失運転致傷の罪に問うことを断念したことが分かりました。
2025年5月、愛知・一宮市で妊娠9カ月だった研谷沙也香さん(当時31)が車にはねられて死亡した事故では、無職の児野尚子被告(50)が、沙也香さんに対する過失運転致死の罪で起訴されています。
遺族は脳に重い障害を負って生まれた日七未ちゃんも被害者だとして、検察に過失運転致傷の罪に問うよう求めていました。
名古屋地検は事故と障害の因果関係などの補充捜査をしていましたが、関係者によりますと、日七未ちゃんへの過失運転致傷の罪は適用しないことを決めました。
胎児を「母体の一部」とみなす刑法の解釈を改めるのは難しいと判断したとみられています。