サッカーJ2ブラウブリッツ秋田の本拠地となるスタジアム整備について、秋田市の沼谷市長は28日、「ASPスタジアムの改修を選択する合理的な理由はない」と述べ、新設する方針を示しました。
秋田市は、ブラウブリッツ秋田のライセンス交付に影響が出ない範囲で「ASPスタジアムの改修」と「八橋運動公園での新設」について、整備手法や費用などをコンサルタントに委託し検討してきました。
28日に始まった秋田市の11月議会で沼谷市長は、比較検討した結果「改修で最大の9000人程度の規模であっても整備費用は新設する場合とほぼ変わらない」とした上で、「整備費用は新設とほぼ変わらないことに加え、国の交付金等の有利な財源の活用などの面からも、改修を選択する合理的な理由はないものと判断した」と述べ、スタジアムを“新設”で整備する方針を示しました。
ただ新設の場合でも、設計費や八橋運動公園の第2球技場の代替地整備の経費などを含めると、整備費用は5000人規模であっても、これまで想定していた90億円を大きく上回る約142億円と見込まれているということです。
沼谷市長は、秋田市が単独で事業主体となるのは極めて困難として、今後、事業主体や整備費用について県やブラウブリッツと協議していく考えを示しました。