中部電力は浜岡原発の工事で正式な手続きをしない不適切な取引が確認されたとして、副社長ら幹部2人の退任を発表しました。
不適切な取引が確認されたのは、浜岡原発で2013年から2019年に行われた安全性を高めるための工事のうちの20件です。
中部電力によりますと、手続きに時間がかかることを理由に原発の担当部門が本来の部門を介さずに契約内容を変更する手続きをしていたということです。
追加費用の精算手続きも行われておらず、問題を把握していながら取締役会に報告しなかったとして、浜岡原発を担当する伊原一郎 副社長ら幹部2人が11月30日付で退任します。
中部電力は「浜岡原発の安全性に影響はない」と説明しています。