高知県が新しく建て替える方針の県民体育館。計画には隣接するグラウンドをアリーナや駐車場にする案に対し、施設利用者の代表が反対する要望書を市に提出しました。

県が2029年度中に新しく建て替える方針の県民体育館をめぐっては4つの整備案が出されています。このうち複数の案は隣接する高知市の教育施設「アスパルこうち」のグラウンドをサブアリーナや駐車場としてつくり直す内容になっています。

アスパルこうちを定期的に使用しているサークル団体の代表らが26日市役所を訪れ、グラウンドを県民体育館の一部に活用することに反対する要望書を提出しました。

高知市青年センターサークル協議会・直江勇樹さん:
「(グラウンドが)全面でないとサッカーの試合や試合を想定した練習で利用することができなくなります。将来的には私たちの利用だけでなく高知市の青年、青少年の活動が阻害されていくと考えています」

アスパルこうちのグラウンドは登録されている団体や高校の部活動などが使用しています。対応した神谷副市長は、「教育的な配慮をしっかりしてもらいたいと常々、県に申し上げている。一方で新しいアリーナでこれまで見られなかったようなプロスポーツなどの機会の提供という部分と両立できるよう県と一緒に考えていきたい」と述べました。

高知市青年センターサークル協議会・三好智仁 会長:
「僕たちとしては長年使ってきたところを守りたい思いと、今まで急に使っていたものがなくなってしまうところはやっぱり僕たちとしても不本意なところではありますので、そういうところで声を上げていかなければならないと感じています」

県は12月高知市と検討会に最終案を提示する予定です。

高知さんさんテレビ
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