インフルエンザの流行が急速に広がっていて、県内では統計開始以降「過去最多の患者数」となっている。異例のペースで増え続ける患者数に、県が注意を呼びかけている。
県衛生研究所によると、11月23日までの1週間に確認されたインフルエンザの患者数は県全体で2598人で、前の週の1835人から1.4倍に増えた。
1定点医療機関あたりの患者数は66.62人で、警報レベル。
また60人を超えたのは、1999年の統計開始以降初めてで過去最多。
(橋本こどもクリニック・橋本基也院長)
「今年は立ち上がりが早くて、9月くらいから少しずつ出てきて、10月中旬くらいから“爆発的な感染”になっている」
一定点医療機関あたりの患者数をまとめたグラフを見てみると、青の線で示している2024年の患者数は、最も多い時期でも32.62人。
それに対し赤い線が2025年の患者数で、2024年の最も多かった時期のすでに2倍。
70人に迫る勢いで、急激に増えていることがわかる。
また、年代別では0歳~14歳までの患者が2097人と、全体の実に8割を中学生までの子どもが占めている。
県内では、11月23日までの1週間で延べ120の学校で休校や学級閉鎖の措置がとられた。
県は、重症化を防ぐ効果があるワクチン接種や、適切なマスクの着用・手洗い、部屋の湿度を50%以上に保つことなどの感染対策を徹底するよう呼びかけている。