高市首相の「台湾有事」をめぐる国会答弁に中国が強く反発する中、高市首相は25日にアメリカのトランプ大統領と電話で会談しました。
スぺシャルキャスターの山口真由さんとお伝えしていきます。
青井実キャスター:
今回、アメリカ側の呼びかけで行われた電話会談ですが、米中が行われた後に行われたということで、この順番に何か感じますか?
SPキャスター・山口真由氏:
アメリカ経由で中国の感触をすぐ聞けるというのは、かなりアメリカといい関係を維持しているなと思いますね。
日本の政府関係者によりますと、今回の電話会談は米中首脳会談があって、それを踏まえて日米の連携を確認するためにアメリカ側が日本側に電話会談を提案したという背景がありました。
電話会談の中でトランプ氏が伝えたこととしては、米中首脳会談で習近平氏に対してアメリカは台湾問題が中国にとって重要であることを理解しているといった内容。
日米首脳会談で、高市首相に対しては極めて親しい友人であり、いつでも電話してきてほしいとトランプ大統領は伝えたということです。
青井実キャスター:
今回、習近平国家主席は高市首相と立て続けに会談したわけですが、トランプ大統領はこの日中問題でどのような立場をとってくるんでしょうか?
SPキャスター・山口真由氏:
台湾問題についてバイデン前大統領は何度か踏み込んだ発言をしていましたが、トランプ大統領はそこはまず全然クリアにしていないので、ここでどういう立ち位置をとってくるかはかなり未知数だなという感じがしますね。
青井実キャスター:
そのあとコミットしてくるかどうか、その辺りいかがでしょうか?
SPキャスター・山口真由氏:
アメリカは今、すごく中国と微妙な関係にあって、フェンタニルやレアアースなどの問題がいったん落ち着いた段階で、ちょっとでも日本の肩を持つことは貿易戦争を蒸し返しかねないので、トランプ大統領の立場はかなり微妙だと思います。