安倍元首相銃撃事件で殺人の罪などに問われている山上徹也被告(45)が被告人質問で、事件の経緯について、安倍元首相が旧統一教会の友好団体に寄せた動画を見て、絶望感と危機感を抱いたなどと話しました。
山上徹也被告は3年前、奈良市で演説中の安倍元首相を手製の銃で撃ち、殺害した罪などに問われています。
25日の裁判では事件の経緯についての質問が行われ、山上被告は「安倍元首相が2006年に祝電を送った時からつながりがあると思っていた」と証言。
さらに、安倍元首相が退任後に教団の友好団体に寄せたビデオメッセージについて、「出た直後に見た」「長い間首相を務めた人なんだから、これからどんどん教会が認められていく、認知されていってしまうのがよくないと思った」と発言。
抱いた感情は「絶望感と危機感かと思います」と述べました。