キャッシュレス決済について、SuicaとPASMOがタッグを組んで「teppay(テッペイ)」を始めるということです。
フジテレビ一のキャッシュレス通の智田裕一解説副委員長と見ていきます。

モバイルSuicaは、2026年秋からタッチ機能はそのままで、コード決済が可能になります。
チャージ最大額はこれまで2万円でしたが30万円まで引き上がります。
さらに送金機能が付き、他にもモバイルオーダーなどで使えるオンライン決済機能も加わるということです。

こうした中で25日に発表されたのが「teppay」です。
モバイルSuicaだけじゃなくモバイルPASMOでも利用可能というところが新しいところかと思います。

青井実キャスター:
teppayという名前は鉄道ペイだから?

智田裕一解説副委員長:
いやいや、違います。teppayは移動の(t)トラベル、そして(e)イージー、(p)パートナーシップの頭文字です。

青井実キャスター:
人の名前ではないんですね。

ちゃんと意味があるということですが、どのように利用するのか実際の様子を見てみましょう。

25日の会見で、一足早く智田さんが体験しました。

モバイルSuicaとモバイルPASMOを持っていれば、新たにアプリを入れなくてもOKです。
トップ画面がリニューアルされ、コード決済を利用する時は真ん中の「teppay」というボタンを押して画面を切り替えると決済が可能になります。

青井実キャスター:
ちなみに決済の音はどういう?

智田裕一解説副委員長:
teppay!っていいます。軽やかな音でしたね。

青井実キャスター:
気になるのはSuicaとPASMOがなぜタッグを組んだかなのですが、智田さんもキャッシュレスをほとんど入れてるっておっしゃってたじゃないですか。疲れとかもあるんですか?

智田裕一解説副委員長:
買い物をする時にどれが一番いいか考えなきゃいけないのがあって、楽しくやらないと疲れちゃうかもしれないということで、JR東日本の調査によりますと、9割の人がキャッシュレスの多様化や複雑化に何らかの疲れとかストレスを感じていると。あと8割弱、決済手段をなるべく分散させたくない、まとめたいと答えています。

キャッシュレスの選択肢が多くなっていることに疲れを感じて、できればまとめたいと思っている人が多くなっている状況なんですね。

一方で、キャッシュレス経験者が人生で初めて利用したキャッシュレスはSuicaとPASMOがトップです。
なじみのある人が多いSuicaやPASMOを1つにまとめるキャッシュレスの手段として位置づけたいという狙いが見て取れるということです。

一方で、関東圏などではSuicaとPASMOの利用者が混在しています。

同じ家族の中でも、SuicaとPASMOのユーザーが分かれていることも多くあります。
そうした状況の中で、1つだけのサービスを展開することは、ユーザーが望む利便性が実現できないと判断して、JR東日本がPASMO側に呼び掛けて共通サービス化に至ったという流れなんです。


利点もたくさんあるようですが、智田裕一解説副委員長には気になっているポイント1つあり、それが「ポイントを一元化せず」ということです。
会見で「『JREポイント』との連携」について質問が出たところ、teppayを利用してもらうとテッペイポイントという別のポイントがたまるのでJREポイントからteppay残高へのチャージは予定していない。
互換性は今のところないという話で残念だったということです。

智田裕一解説副委員長:
テッペイポイントをJREポイントや他のポイントに交換できるようにするかは検討して決まり次第案内したいということだったんですが、ポイント交換を面倒に感じる人も多いというのが現状だと思うんですよね。

駅ビルの店舗などを利用してJREポイントをためている人も多いと思うんですが、これまでのJREポイントとは別にteppayポイントというポイントが生まれて、これで一元化されないとなると、ポイントのため方とか使い方を巡って考えるひと手間がかかる感じもします。