2021年に発生した地滑りの影響で復旧作業が続いていた岩手県西和賀町の国道107号線に新たなトンネルが整備されました。
11月30日の開通を前に22日、地元住民を対象とした現場見学会が開かれました。
見学会には西和賀町の住民など約100人が参加し、実際にトンネル内を歩きながら見学しました。
西和賀町と北上市を結ぶ国道107号線は、2021年5月の地震で地滑りが確認されたため一時通行止めとなり、2025年11月22日時点では仮橋などが設置された迂回ルートが使用されています。
完成した長さ約1420mの「大石トンネル」は、地滑りで被災した箇所を避けるルートに整備され、急カーブを解消したほか吹雪や路面凍結の被害防止も期待されています。
総事業費は仮橋の設置や撤去を含め約170億円で、本格的な工事の開始から完成までに2年余りかかりました。
参加者からは「107号線は結構険しい道だったので、楽に運転できると思うとうれしい」との声が聞かれました。
県土木部北上土木センター 本間崇志道路環境課長
「地域の振興に大きく貢献すると確信しています。本格的な冬を迎えるので、凍結・積雪に気を付けて通行していただければ」
大石トンネルは、11月30日の午後3時に開通します。