赤字経営が続く和歌山電鉄貴志川線を「上下分離方式」に移行して存続を目指す協定が結ばれました。
協定の締結式には、和歌山県の宮崎泉知事らと和歌山電鉄の小嶋光信社長が出席しました。
和歌山市と紀の川市を結ぶおよそ14キロの和歌山電鉄貴志川線は、ネコの駅長などで話題を集めましたが、コロナ禍以降利用者が戻らず、昨年度は1500万円の赤字となっています。
このためコストのかかる線路などの設備を県や沿線自治体が保有し、和歌山電鉄は運営のみを行う「上下分離方式」に移行することになります。
【小嶋光信和歌山電鉄社長】
「『こんなことやるの』『この地域ワクワクするね』というプランを出さないと。これからも努力いたします。上下分離をしても努力しなかったら(黒字)経営にはならない」
和歌山電鉄は今後5年以内の黒字転換を目指すとしています。