高市首相が訪問先の南アフリカで中国の李強首相との接触を模索する中、23日朝のフジテレビ「日曜報道 THE PRIME」で自民党の中谷前防衛相は、「中国が会いたくないのであれば会わない方がいい」と述べました。
自民党・中谷前防衛相:
この時点で会談などするとどういうふうに伝えられるか分からない。(中国側が)会いたくなかったら会わない方がいい。(中国側に)いろいろ利用されるので、あえて会って悪化するような話をすることはない。
中谷氏は日中の局長級協議の扱いを引き合いに、「中国は世論戦など『3戦』で国の利益をアピールしている」と述べ、首脳間の接触が情報戦で悪用されることを懸念しました。
中国が問題視している高市首相の国会答弁については、「すぐに修正している」との認識を示し、「中国も真意を理解するべきだ」と述べました。
一方、「幅広い外交、人脈は使うべきだ」として、議員外交も有効との考えを示しました。
また、中国による対抗措置には「しっかりと粘り強く我慢していく」必要性を訴え、軍事的挑発については「十分に警戒・監視をしながら、防衛力の抜本的強化も挑発を防ぐ一環になると思う」と述べました。