2018年に殺害されたサウジアラビア人記者ジャマル・カショギ氏の妻が21日、会見を行い、サウジアラビアのムハンマド皇太子を擁護したトランプ大統領を非難しました。
ジャマル・カショギ氏の妻:
私たちは双子や、アダムとイブの様にすべての考えで一致していた。トランプ大統領が夫について非常に不愉快な発言をした。彼を誘拐し、拷問し、殺害し、切断したことは正当化されることではない。
トランプ大統領は18日、サウジアラビアのムハンマド皇太子とホワイトハウスで会談した際、ムハンマド皇太子について「人権やあらゆる面で素晴らしいことを成し遂げている」と述べました。
記者からカショギ氏の殺害について問われると「多くの人があの紳士(カショギ氏)を嫌っていた。色々なことがあったが、ムハンマド皇太子は何も知らなかった。」と述べ、ムハンマド皇太子を擁護する姿勢を鮮明にしました。
カショギ氏をめぐっては、2021年にアメリカの情報機関がムハンマド皇太子の命令により殺害されたと断定しています。
カショギ氏の妻はワシントンで会見し、「カショギ氏は最も落ち着いた人で、アラブ人とイスラム教徒として模範的な存在だった」と述べ、トランプ大統領の発言を非難しました。