アメリカのトランプ大統領は18日、約7年ぶりに訪米したサウジアラビアのムハンマド皇太子とホワイトハウスで会談し、2018年に殺害されたサウジアラビア人記者ジャマル・カショギ氏について「皇太子は事件について何も知らない」と述べ、関与を否定しました。
アメリカ・トランプ大統領:
フェイクニュースだ。ABCはフェイクニュースだ。多くの人があの紳士(カショギ氏)を嫌っていた。皇太子は何も知らない。これで終わりにしよう。
トランプ氏は会談冒頭、ムハンマド皇太子を「人権などあらゆる面で素晴らしいことを成し遂げている」と持ち上げたうえで、記者からカショギ氏殺害について質問されると、「多くの人があの紳士を嫌っていた。色々あったが皇太子は何も知らなかった。これで終わりにしよう」と述べました。
カショギ氏の殺害をめぐっては、アメリカの情報機関が2021年、「ムハンマド皇太子の承認のもとで行われた」と結論づけた報告書を公表しています。
さらにトランプ氏は、この質問をしたABC記者に対し「フェイクニュースだ」と繰り返し非難。
その後、トランプ氏と交友があった性的人身売買罪で起訴された富豪エプスタイン氏に関する質問が出ると、「ABCの放送権を取り上げるべきだ」と述べ、報道機関への圧力ともとれる発言をしました。