高校生バレーボーラーの頂点を懸けた熱き戦い「春の高校バレー」富山県大会決勝がいよいよ22日に迫りました。今回は女子決勝の見どころをお伝えします。

2年ぶりの対戦カード、「富山第一対高岡龍谷」。春高に懸ける両校の思いを取材しました。

22年連続22回目の決勝進出。名門・富山第一。3年連続、17回目の全国大会出場を目指します。

そのチームを率いるのが、監督就任24年目、これまで21人のVリーガーを輩出するなど名門・富山第一を作り上げた名将宮本雅也監督。

チームの真骨頂が安定したレシーブから速いテンポで多彩な攻撃をしかける伝統の「高速コンビバレー」です。

宮本監督のもと、富一のバレーを学びたいと毎年、全国各地から選手が集まります。

部員はほとんどが寮生活を送っていて、練習は夜9時まで。

そのチームを引っ張るのが、キャプテンでセッターの池田小百合選手。

「高速コンビバレー」の司令塔。

巧みなトスワークで相手を翻弄します。

*富山第一 セッター 池田小百合主将(3年)
「相手のブロックがどこにいるかを把握して相手の逆をつくことを意識してトスを上げている」

そしてエースの長部未来選手は抜群のジャンプ力を活かした鋭いスパイクが持ち味、最高到達点はなんと3m!

*富山第一 エース 長部未来選手(3年)
「小さいころに二重跳びをずっと練習していた。(強みは)高い打点から長いコースも打ち込むことができるところ」

そして長部選手と同じく新潟県出身で同じ中学から共に富山第一に入部した高桑夢生選手。

長部選手とともにチームの主軸を担う攻守の要です。

*富山第一 攻守の要 高桑夢生選手(3年)
「高校でも長部選手と一緒にやりたいと思い話して富山第一に入学した。長部選手だけでなく他のスパイカーも速攻に入ったり一人時間差に入ったりしている」

ポジションはアウトサイドヒッターながらレシーブにも定評があるオールラウンド      プレイヤーです。

今年1月の春高全国大会では、ベスト8を目標に掲げていたものの悔しい初戦敗退を経験。

そのリベンジを目指し、3年連続の全国の舞台へ。

名門の意地をかけ、22日の決勝に挑みます。

*富山第一 セッター 池田小百合主将(3年)
「決勝では富一のコンビバレーで絶対優勝して春高本戦で勝利を上げられるように頑張りたい」

その王者・富山第一の牙城に挑むのが、高岡龍谷。

県大会準決勝では、高岡商業を逆転で破り、2年ぶりに決勝に進出。

そして21年ぶり14回目の全国大会出場を目指します。

そのチームを引っ張るのが、高校時代、春高全国大会の舞台で、全国3位の経験をもつ小畑真美監督。

熱血指導の小畑監督を中心に明るくパワフルで一体感のあるチーム作りを進めてきました。

*高岡龍谷 小畑真美監督
「本人たちの目標に向かう姿勢の強さと信じる力が強みと言って良いチームに育ってきた」

チームの強みは、粘り強いレシーブからのパワフルなスパイク。

「高さ」を活かしたブロックにも磨きをかけてきました。

登録メンバーのうち4人が身長170センチ以上。

なかでも注目は、氷見市出身・エースでキャプテンの角田莉彩選手です。

*高岡龍谷 エース 角田莉彩主将(3年)
「鋭いスパイクや工夫した攻撃でブロックアウトを狙うところが自分の一番の強み」

そして、チーム練習をコートのそばで支える選手がいました。

3年生の小神悠月選手。

元々チームの主軸としてプレーしていましたが県大会の直前に左ひざの靭帯を断裂する大けがしました。

*高岡龍谷 小神悠月選手(3年)
「コートの中だけではなくコートの外の人も応援団もチームだということを忘れずに(コートの)外の人や応援を力にして頑張ってほしい」

仲間の思いも背負い、21年ぶりとなる春高のオレンジコートへ。持ち前のチームワークで、王者・富山第一挑みます。

*高岡龍谷 エース 角田莉彩主将(3年)
「2年前は決勝の舞台には立てたが悔しい結果で終わったので今年はしっかり勝ち切って春高の切符を全員でつかみ取りにいきたい」

県大会決勝は男女ともにいよいよ22日です。

富山テレビ
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