下水道施設の効率的な維持管理に向け、富山市上下水道局は地中に埋まっている下水道管の状態をドローンで確認する実証実験を19日に行いました。
この実証実験は、今後耐用年数を迎える下水道管の増加が見込まれる中、安全性の確保や作業の効率化を目的に行われたものです。
19日は富山市牛島本町の雨水を流す幅1.8ートル高さ1.2メートルの愛宕雨水幹線で、カメラ付きの小型ドローンを入れて点検を行いました。
ドローンはコンクリート製の管の中を118メートルにわたり飛びながら、管の内部を撮影した映像をモニターに映し出し、担当者がそれを見ながらひび割れや腐食個所がないかを確認していました。
*富山市上下水道施設管理センター 河岸隆主幹
「ドローンの映像が思った以上にきれいだったので、一次調査としては大変効果的だと思う。雨水だけでなく汚水の大きな下水道管もあるので、汚水管についても活用し
点検対象にしたい」
下水道施設の点検は、今年1月に埼玉県八潮市で発生した大規模な道路陥没事故を受けて行われているものです。
富山市内の雨水を流す雨水管の総延長は74キロで、汚水管など合わせると2690キロにもなることから、富山市では今回の実証実験を効率的な維持管理につなげられるか確認することにしています。