長崎県内の小学校では早くも学級閉鎖となるところがあるなど、インフルエンザが猛威をふるい始めています。
医療現場や学校の現状を取材しました。
長崎県西彼杵郡長与町のクリニックです。
10月中旬ごろから発熱外来を受診する患者が増え始め、先週は「インフルエンザ」と診断された患者が前の週の2倍の10人でした。
こが内科・外科クリニック 古賀 崇 理事長
「例年と比べるとかなり早い」「インフルにかかっている方がここ4~5年少なかったから、それに対する抗体があまりできていない」
県感染症情報センターによりますと、2025月9日までの1週間に定点の医療機関から報告があったインフルエンザの感染者は前の週より290人増え、470人でした。
定点当たりは「9.22」で、注意報レベルの基準値「10」に迫っています。
こが内科・外科クリニック 古賀 崇 理事長
「本来であれば(ピークは)年明けの帰省ラッシュの後だが、いま10代の子供たちがかかっている」
影響は、教育現場にも…。
長崎市立桜町小学校 山下 真理 教頭
「いま2年生は勉強を頑張っているところだが、3年生は学年閉鎖ということで教室がガランとしている」
長崎市の桜町小学校でも18日から2日間、1年生と3年生が学年閉鎖。
先週からインフルエンザで休む児童が爆発的に増えたといいます。
教室の窓を開けて換気を行っています。
長崎市立桜町小学校 山下 真理 教頭
「ここの教室も元気な3年生がいつも賑やかに勉強しているのでやはり寂しい」
インフルエンザに感染しないため、医師はワクチンの接種も有効だと話します。
こが内科・外科クリニック 古賀 崇 理事長
「(ピークは)12月中頃から年明けにかけてじゃないかなと」
「抗体ができるまでに2~3週間かかる。重症化を予防するので早めに(ワクチンを)接種したほうがいい」
冬本番、乾燥の季節を迎え、手洗いやうがいなど基本的な感染対策を心がけてください。