事故や病気などで脳が損傷を受け、認知機能などが低下する「高次脳機能障害」。
患者への理解を深めるため、宮崎市の企業で研修会が開かれました。
宮崎市が開いた研修会には、電気機器の製造販売を行う共立電機製作所と共立電照の社員およそ50人が参加しました。
高次脳機能障害は、交通事故による脳の外傷やくも膜下出血などの病気が原因で注意障害、記憶障害などが起きるものです。
外見から分かりづらいことから「見えない障害」とも言われ、認知度が低く、支援も限られていることなどが課題となっています。
研修会では、みやざき高次脳機能障がい家族会・あかりの飛田洋会長が高次脳機能障害の息子を支えてきた経験をもとに、当事者が日常生活で困ることなどを講演しました。
(みやざき高次脳機能障がい家族会・あかり 飛田洋会長)
「高次脳機能障害の当事者やその家族のために最高の補助具はなにかというと社会の環境整備、理解である」
(共立電機製作所エンジニアリング部 宗順一郎課長)
「人の助けが非常に重要、周りの気遣いや分かってあげる環境づくりが大事だと思った」
宮崎市では、研修を希望する企業を募集していて、今後も理解を深める取り組みを強化していきたいとしています。