18日は秋田市で初雪が観測されるなど、冬の訪れが感じられる季節となりました。寒さへの備えはしていますか?「アウトドアで防災を考える」では2回にわたって「寒さへの備え」をテーマにお伝えします。今回は雨・雪をしのぐのに欠かせない「撥水(はっすい)」についてです。長年使っている防寒着の撥水・防水機能が落ちていませんか。汚れを落とすなど手入れをしっかりすることも冬の備えの一つです。

秋田市のイオンモール秋田にあるスポーツ用品店「ムラサキスポーツ」にお邪魔し、寒さへの備えを考えます。

日本赤十字東北看護大学介護福祉短期大学部・及川真一さん:
「これからのシーズン、雪が降ったり雨が降ったりする。そういった時に着ている服や靴を撥水させる。ぬれている衣服をずっと着続けると、体温の調整がうまくいかなくて健康を害することもある。撥水について考えていきたい」

ムラサキスポーツは、スノーブーツや防水スニーカー、撥水スプレーなどを多く取り扱っています。

及川真一さん:
「撥水をする時は、スプレータイプと洗剤・つけ置きタイプの撥水剤がある。ほとんどの人はスプレータイプをイメージしていると思うが、ウェアをいったん洗剤で洗って、それからつけ込むとより撥水効果が高まる」

今回は飛世アナウンサーが普段着ているジャケットの袖口を洗い、撥水効果を確かめてみます。撥水性を備えているジャケットでも、洗わずに長年使っていると撥水機能が低下します。水を吹きかけてみると、水が染み込んでいるのが分かります。

それでは洗濯タイプの撥水剤を使ってみます。まず防水・撥水ウェア用の洗剤で汚れを落とします。しっかりすすいだ後、撥水剤を入れて約20分つけ込みます。その後、再びすすぎ、乾かします。

乾燥を終えた部分は、洗う前は水が染み込んでいましたが、撥水のコーティングをしたらどうなるのか見てみると、水が染み込まず水をはじいているのが分かります。撥水効果が洗う前よりも上昇しました。

次に撥水スプレーを試してみます。

及川真一さん:
「靴も買ってすぐの新品の時に撥水加工をすると撥水効果が高まる。今履いている靴であれば、よく洗ってからスプレーをかけると効果が高まる」

今回は新品の靴に撥水加工を施します。スプレーをたくさんかければ撥水の効果が高まるわけではなく、3~4回でむらなくかけるのがポイントです。乾かした後、撥水効果を見てみると、水をはじいているのが分かります。バケツに水をため、ゆっくり入れていくと、撥水しています。

及川真一さん:
「撥水の効果が靴にかけると出るので、足元を守るという意味では手入れをしっかりしてほしい」

これからアウターを買う場合は、買ってすぐに撥水スプレーを使うと効果が高まります。

防寒着が必要になるこの時期、買ってから長期間使用しているものは汚れなどで撥水・防水性が低下していないかを確認し、機能を十分に生かせるよう手入れをすることも寒さへの備えの一つです。

及川さんは「撥水加工用品もスプレーや洗剤など色々種類がある。自宅で手軽に使うことができるのでやってほしい」と呼びかけています。

秋田テレビ
秋田テレビ

秋田の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。