冬に彩を与える花の一つ、シクラメン。まもなく出荷を迎えようとしているが、夏の猛暑の影響を受けている。
暖かい農業用ハウスの中には、鮮やかな赤色やピンク色のシクラメンがずらりとならんでいる。鑑賞用や贈答用として人気のシクラメンを栽培する会津若松市の園芸店「ニヘイ」。大きな花を咲かせる鉢がある一方…「今年は暑さのせいで遅い感じですね」という。
15℃~20℃が生育に適した気温とされるシクラメン。しかし、今年は夏の猛暑で高温障害が発生し、全体の約3割を廃棄。冬の需要期に生育が間に合わない品種もあることから販売時期を一週間ほど遅らせた。
ニヘイ・二瓶徳章副農場長は「一年間育ててきて、今の時期咲かないとどうしても売る機会を逃してしまうので、一輪でも多くなんとか咲いてくれないかなと思っています。お待たせしているお客さんがたくさんいるんですけど、少しでも皆さんに例年通りいい花をお届けできるようにスタッフ一同真心こめて花を整えています」と話す。
季節が変わっても影響を残す夏の猛暑。この園芸店では11月28日からシクラメンの販売を始める予定だ。