福岡県内ではインフルエンザA型の感染者が急増し、13日に昨シーズンより3週間早く「注意報」が発表されました。

また例年より早くB型も確認されるなど、さらなる感染拡大が懸念されています。

福岡市西区にあるクリニックでは、18日朝も体調不良を訴える人が訪れていました。

<診察のようす>
「検査の結果、インフルAが出ている」
「家族が1週間前にインフルエンザだったという人と仕事をして…」

◆やまもとホームクリニック 山本希治 院長
「10人いたら、そのうちの半分ぐらいがインフルエンザA型が出る。今まさに本当に流行の時期が始まった.。例年に比べて約1ヶ月ぐらい早い印象」

医師も危機感をあらわにする今シーズンのインフルエンザ。

福岡県によりますと、11月3日からの1週間の1医療機関あたりのインフルエンザの感染者数は12.80人。

昨シーズンより3週間も早く「注意報レベル」の「10」を超えました。

「注意報」は、今後4週間以内に大きな流行の発生する可能性がある状態のことで、医師は感染の広がりについて次のように指摘します。

◆やまもとホームクリニック 山本希治 院長
「学校医をしているが、(今週)学級閉鎖が2クラスの状況。子供からインフルエンザが流行って、その後、親にうつるのが多いと思う」

さらに医師は感染の広がりについて、例年この時期には見られない動きが出ていると話します。

◆やまもとホームクリニック 山本希治 院長
「11月、12月にかけては基本的にインフルエンザのA型が感染流行時期だが、年末から年明けにかけてインフルエンザBの感染流行が一般的。今年はもうすでにBの患者さんも出ていて、そういうのも含めて早いのかなと」

その上で医師は、早めのワクチン接種とともに手洗いやマスクなど基本的な感染予防策をとるように呼びかけています。

◆やまもとホームクリニック 山本希治 院長
「例年より早く始まっているから早く終わるかもしれないけど、場合によっては長引くという可能性も十分あると思う。しっかり対策を取っていくしかない」

テレビ西日本
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