「ひろしま満点ママ」から気になる情報をお届けするコーナー。
今回は島根の旅。津和野の秋を満喫できる、とっておきの場所をご紹介します。

(辰已 麗 アナウンサー)
島根県津和野町にやってきました。津和野といえば、ちょっと見えているかな。あれですよ。あれ!SLです!かっこいい!!

現れたのは、SLやまぐち号。
土曜、日曜、祝日に新山口駅から津和野駅までの間を1日1往復する蒸気機関車です。
終点となる津和野駅では、機関車が客車を切り離して、転車台に乗って方向転換します。
誰でも間近にSLの回転や整備を見学できることから、撮影スポットとしても大人気で、カメラを持った大勢の鉄道ファンでいつもにぎわっています。

(辰已アナ)
これがツアーの旅のオープニング。最高じゃないですか!
ポッポー!出発です。

秋の気配と共に歴史を感じることができる津和野町。
続いて向かったのは…。

(辰已アナ)
では、今から津和野の歴史の始まりとも言える場所に向かっていきましょう。
案内してくださるのはこちらの方です。よろしくお願いします。
(津和野観光協会 岡野 優衣 さん)
よろしくお願いします。

出迎えてくれたのは、津和野観光協会の岡野さんです。

(辰已アナ)
これからどこに行くんでしょう?
(岡野さん)
はい。今からですね、こちらのリフトに乗りまして、津和野城の山頂の方に向かっていこうと思います。

津和野の町を見下ろすかのように山の上にそびえる津和野城跡。
山頂へは歩いても上がれますが、今回はリフトで向かいます。

リフトに乗っておよそ5分の空中散歩。
林の間を登っていきます。

(辰已アナ)
結構『急』です。ちょっと怖いかも。森の後ろの方に津和野の町がちょっとだけ見えます。気持ちいい!あっ着いた!

(岡野さん)
この津和野城は「山城」という種類のお城なんですが、一見ですね、この山の上にポンってお城が載っているように見えるんですが、そうではなくて、実は、この山自体がお城なんです。
(辰已アナ)
じゃあ、今私たちが歩いているここも?
(岡野さん)
ここもお城に入ってます。
(辰已アナ)
えー!攻められたこととか、あるんですか?
(岡野さん)
はい。 実は一度だけあります。
山口の陶(すえ)氏という方が、津和野住んでいらっしゃったんですが、食べ物をなくして、だんだん弱らせるっていう籠城戦に持ち込まれたんですね。やっぱり人にとって一番生きていくのに大事なのってお水なんですが、あちら、網がかかっいるところが見えますか?あれ、実は井戸なんです。あそこに井戸があるからこそ、津和野城は 100 日間耐えることができて、今、難攻不落のお城とも言われております。

さらに登っていくと、石垣が見えてきました。

(岡野さん)
私のですね、お城の中での一番の紅葉おすすめスポット、こちらです!
(辰已アナ)
すごい!トンネルっぽくなっていますね!
(岡野さん)
やっぱり見晴らしがだんだん良くなってきて、景色と石垣もご覧いただけるので。
(辰已アナ)
全部色づいたら結構な迫力ですね!
(岡野さん)
かっこいいですね!本当に!

津和野城跡、実は紅葉の名所としても有名で立派なモミジの木がたくさんあり例年、11月初旬から見頃を迎えるとのこと。
石垣と紅葉が一度に味わえるというのもいいですよね。
こうしてモミジを楽しみながら進むと、津和野城跡屈指の見どころが現れます。

(岡野さん)
津和野で一番大きな石垣が見えてきました!
(辰已アナ)
うわぁ、何メートルぐらいあるんですか?
(岡野さん)
大体10メートルぐらい。「人質櫓(ひとじちやぐら)」と言います。
大きな石垣の上に、元々、櫓(やぐら)が建っていたんですね。そこに人質を捕らえていた場所という風に伝えられております。
実際に人質がここの中に捕らえられていたかは分からないんですけども、威嚇の意味もあったんじゃないかなと思うんです。
何百年も前にこれだけの高さを下から石を持ってきて積めるぐらいの力があるっていうことですね。

そして、いよいよ頂上、本丸へと向かいます。

(岡野さん)
一番高いところにある部分にやってまいりました。
(辰已アナ)
結構広いですよね。うわぁすごい!これはすごいですよ!

本丸からは、津和野の町全体を見下ろすことができます。

(辰已アナ)
赤瓦っていうんですか?
(岡野さん)
はい、そうですね。これが「石州瓦(せきしゅうがわら)」っていいます。
島根県の西部のエリア、大体この瓦なんですが、津和野の景色といえば、この石州川と津和野川と周りの山々ですよね。津和野らしい景色だなと思います。

この素晴らしい眺めの本丸で岡野さんから素敵な提案が。

(岡野さん)
ちょっとおすすめのお菓子を持ってきました。「源氏巻(げんじまき)」という津和野の銘菓がございまして。津和野のお土産といえばこの源氏巻なんです。
(辰已アナ)
中にちょっとあんこがあって…。
(岡野さん)
薄いカステラ生地、その中にあんこを包んでいます。
(辰已アナ)
(※実食)甘さ、結構しっかりありますね!
(岡野さん)
そうですね。
(辰已アナ)
皮の見た目はちょっと、どら焼きっぽいので、なんか、どら焼きの皮の味を想像するんですけど、カステラっぽい甘さがあるので。
(岡野さん)
津和野はこの同じ源氏巻を作っているお店が9つあります。
ちょっとずつ、味とか作り方とかこだわりが違うので、津和野に来ていただいたら、源氏巻いろいろ食べていただくのもおすすめの過ごし方です。
(辰已アナ)
なんか、ちょっと(津和野城跡に)登ってきて、ふうと一息つくところに(源氏巻を)食べたら、染み渡る!美味しいです!

津和野の歴史と絶景を楽しめる津和野城跡。
この「天空の城」で贅沢な時間を過ごしてみてはいかがでしょうか?

テレビ新広島
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