韓国国防省はきょう、軍事境界線での偶発的衝突を避けるため、北朝鮮に対し軍事当局者同士による会談を提案したと発表しました。
北朝鮮の反応が注目されます。
韓国国防省 キム・ホンチョル政策室長:
南北軍事当局会談を開催し、軍事境界線の基準線設定について話し合うことを公式に提案します。
韓国国防省はきょう会見を開き、最近、韓国と北朝鮮を隔てる軍事境界線一帯で北朝鮮と軍の兵士が作業中に韓国側に侵入する状況が増えていて、軍事的衝突も懸念されるとして、境界線の設定に関する南北当局者の会談を北朝鮮側に提案しました。
韓国の聯合ニュースによりますと、現在、南北の軍当局の通信はすべて断絶した状況のため、会談の提案は国連軍司令部を通じて北朝鮮側に伝えられるということです。
北朝鮮は2023年の年末に、金正恩(キム・ジョンウン)総書記が南北関係を「敵対的関係」だと発言して以降対話に一切応じておらず、韓国としては当局者の会談を北朝鮮側との対話の糸口にしたい考えがあるとみられ北朝鮮側の反応が注目されます。