熊本市にあるポケモンカードの無人販売店で起きた窃盗事件の続報です。警察は16日までに高校生を含む10代の5人を逮捕しました。また、熊本市内ではここ1カ月以内に複数の不審な人物が店舗や住宅を狙った事件も相次いで発生していて、警察は関連も含め慎重に調べを進めています。
事件が起きたのは11月14日の未明。
店の防犯カメラが犯行の一部始終を捉えていました。
黒ずくめの3人組がショーケースをハンマーのようなもので激しくたたき割り始めました。高額商品を探しますが、次第に焦りが…。
【男ら】
「もう無理!そろそろ早く出ないと」
「あとは手で持っていくぞ」
「ハンマー持ってる」
「行こう行こう」
「待って待って待って」
最後に大きな箱の商品を盗み出すと、店から逃走しました。
わずか90秒の犯行でした。
【店の責任者】
「この三つでざっと36万円分くらい。高額な商品だけを狙った犯行なのかと思う」
被害額は、盗まれた商品と修繕費を合わせ250万円相当に上るといいます。
この事件を巡っては、警察が16日までにポケカ販売店への建造物侵入、窃盗の疑いで5人を逮捕。いずれも10代で、中には男子高校生も含まれていました。
警察は、「捜査に支障がある」として5人全員の認否を明らかにしていませんが、
余罪や指示役の有無など事件の全容解明を進めています。
逮捕を受け、店の責任者はTKUの取材に対し、「〈ホッとした〉というのが一番だが、営業再開のめどは立っておらず、今後、追加で被害届を出す方針」としています。
また、責任者からはこんな指摘も…。
【店の責任者】
「連続して近隣の地域でも同様な窃盗が見受けられますので…」
近隣で起きた事件とは…。
【店長・ディレクター】
「(狙われた)ケースはこれ」「一目散にここに来ている?」
「そう。(ケース)めがけて。1分半とかで出ていった。(服装は)黒か何かの色の単色の上下」
11月7日、熊本市南区にある閉店中の質店で窃盗事件が発生。防犯カメラには、2人組がショーケースをバールのようなもので割り、貴金属などを盗む様子が…。
犯行時間も、約90秒。
店によると、18金のネックレスやブレスレットなど、564万円相当が盗まれたといいます。
質店の店長に、ポケモンカード販売店での映像を見てもらうと…。
【店長】
「身のこなしや体形のスリムさ、迷わず打撃しているところとか。あと犯行の素早さ、同じ(犯人)なのかなと…」
さらに、10月11日には。
熊本市中央区の住宅街を全速力で逃げる黒ずくめの2人組が…。
目撃されたのは、住宅の玄関をハンマーのようなもので割る姿でした。
【不審な2人組を目撃した人】
「こんな感じで、黒でフードかぶって体格的には若い人かな」
【被害に遭った住人】
「帰ってきたら警察や近所の人がいて、何事かと思ったら(玄関のガラスが)
割られて開いていた。前日にもドアをたたかれた。めちゃくちゃ怖い」
半径約4キロ圏内で1カ月以内に立て続けに起きた三つの事件。
警察は関連も含め、慎重に調べを進めています。