経済産業省は、職員が議員会館に移動するために運行している「国会定期便」で、20日から1カ月間、自動運転車両を導入する実証実験を行う。
これに先立って17日、赤沢経済産業大臣が自動運転車両に試乗した。
乗車後、「ほとんど人が運転するのと遜色ない」とし、路上駐車がいたときの車線変更や割り込まれたときも上手に対応していたと感想を述べた。
実証実験は、自動運転システムを手がける「ティアフォー」が運行を担い、経産省は、政府の発注を通じて需要の創出や社会的な機運の向上を図ることができるかを検証する。
今回の実証実験はドライバーが乗車しながらもハンドルから手を離して走行もできる「自動運転レベル2」で実施され、カメラやライダーを使うことで、車線数が多く、車線規制も多い国会議事堂周辺を走行することを可能にしている。
自動運転をめぐっては、アメリカや中国ではすでに社会実装が始まっている。
日本では、技術開発が進む一方で、社会実装の面では出遅れている。
赤沢経産相は、安全が大前提とした上で、「我が国の自動運転が世界に冠たるものになり、国富を産むような展開も当然考えていかなければならない」と強調した。
この記事に載せきれなかった画像を一覧でご覧いただけます。
ギャラリーページはこちら(6枚)
