境内を彩る、赤やオレンジのモミジの葉。愛知県犬山市の犬山寂光院です。

 1300年を超える歴史を持つこの寺は、秋になると山の中腹から本堂にかけておよそ1000本のモミジが紅葉し、「尾張のもみじ寺」とも呼ばれる、愛知県きっての名所です。

 寂光院はもみじ祭の真っ最中で、アユの甘露煮を巻き寿司にした名物「あゆはずし」のほか、温かい抹茶やぜんざいを楽しむ人の姿も見られましたが…。

(リポート)
「正午の手元の温度計では23度です。この暖かさで、アウターを脱いで手に持つ人もいます」

 この暖かさもあってか、境内のモミジの色づきはまだ5割ほどです。

松平實胤住職:
「今年は暑かったので、12月上旬までは(見頃で)よろしいかと」

 一方、寺から3キロほど離れた犬山城の城下町。17日、犬山市の最高気温は19度と“ぽかぽか陽気”となり、温かい食べ物よりも冷たいものを求める人が多く見られました。

観光客:
「暑いです。温かい飲み物よりビールがおいしかった」
韓国からの観光客:
「韓国は今寒くて、ビックリしました。犬山はスプリングみたい。ビールが飲みたいな」

 秋も深まる11月半ばを過ぎましたが、暖かかったり寒かったり。気になるのは紅葉の色づき具合です。名所を空から見てみると…。

 東海3県の北側、岐阜県高山市と白川村にまたがる「御母衣ダム」の紅葉は、今が見ごろ。山一面が橙色や黄色に染まっています。

 しかし、愛知県稲沢市の祖父江の黄葉はやっと色づき始めた頃で、観光協会によると11月後半に見ごろを迎えると見込みだそうです。

 紅葉の見ごろについて、福島智之気象予報士は…。

福島気象予報士:
「北の山の方から、紅葉前線も南へ下がってきている。郡上八幡、恵那峡などは見頃となっています。愛知の香嵐渓も見ごろですね。平野部は色づき始めというところも多いが、今月末にはようやく名古屋も見頃を迎えそうです。18日から東海地方にも強い寒気が流れ込んできて、高山では雪も降りそうです。名古屋は18日、最高気温が7度も下がる予想になっていて、金曜にかけて最低気温はぐっと下がる予想です。ダウンジャケット・マフラー・手袋、暖房も本格的に活躍する時季になりそうです」

東海テレビ
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