全国高校サッカー選手権宮城県大会で準優勝した聖和学園高校サッカー部で、複数の部員が飲酒や喫煙をしていたことが分かった。

学校によると、飲酒・喫煙は夏休み期間中の7月から8月にかけて、複数の男子部員が行っていたという。
夏休み明けに学校が事案を把握し、同席した生徒も含め、個別に指導を実施。該当した部員の一部は退部や休部、転校などをしたという。

学校は、高体連に報告したうえで、「部全体の問題ではなく、個々人の問題」と説明。10月から始まった宮城県大会には、該当部員を除いたメンバーで出場していた。

また学校は、「骨折など、飲酒・喫煙とは無関係の理由で出場できなかった生徒もいる」として、SNS上で情報が独り歩きすることを懸念している。

聖和学園サッカー部は、11月2日の県大会決勝で仙台育英高校に敗れ準優勝となった。

一方、優勝した仙台育英高校サッカー部は、部内で「構造的いじめ」が確認されたとして、全国大会への出場を辞退している。

学校側が退部・休部を促した

聖和学園高校は17日、電話取材に応じ、今回の飲酒・喫煙問題について、学校側の認識と対応を説明した。

学校によると、問題行為は夏休み期間(7~8月)に複数の部員が飲酒や喫煙を行ったもので、学校は夏休み明けに報告を受けて事案を把握した。誰からどのように報告があったかについては「回答を控える」としている。

学校は個別の指導を行い、当該生徒の退部・休部については学校側が促した形だという。
学校は「部全体の問題ではなく、あくまで生徒個々の事案」と話し、指導者への処分の有無については「ヒアリングは行ったが、特段の処分はない」と説明した。

県大会への出場判断については、当該生徒を除いたメンバーで臨んだ。高体連へは「都度報告を上げている」としている。

一方で、他の部員や保護者への説明については、「現在検討中」としており、学校としてどのように情報を共有するか協議している段階だという。

今回の事案が生じた背景については、「個々の事案であり、原因については何とも申し上げられない」と述べるにとどめた。

仙台放送
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