日産自動車は14日、ショッピングモール内で車両を展示する店舗「ウォークイン店舗」を倍増させると発表した。

今ある13のウォークイン店舗を、2027年度には30店舗以上に増やすことを目指す。

道路に面した通常の販売店と異なり、車の販売はせず、代わりに「アンバサダー」が車両の説明をする。

一日の来店客数は、路面店と比べて10倍ほどだということで、購入意欲がない顧客とも接点を増やし、ブランドや販売車の認知度を高める狙い。

運営は各販売会社が担い、購入を検討する顧客には、近くの販売店を紹介し、最終的に購入につなげるとしている。 

横浜市の店舗では、新型「ルークス」や新型「リーフ」など5車種を展示。車両に乗り込む客の姿も見られた。

経営再建中の日産は、国内販売のてこ入れが急務となっている。

9月の国内販売台数は、2024年9月と比べて21.6%減っていて、12カ月連続の減少となった。

日産自動車の杉本全執行職は、最近は車の購入時に来店する回数が減ったとし「検討の段階でいかに我々を考えていただくかが大事。人が集まる場所に車を持っていき、少しでも日産の車を考えていただく機会を増やしたい」と話した。

(フジテレビ経済部)

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