乗船客を巻き込んだ海上での大規模な事故に備えようと、呼子湾周辺をめぐる遊覧船を使った救助訓練が唐津市で行われました。
「海上保安庁です、わかりますか。そのままおってください」
この訓練は唐津海上保安部が警察や消防のほか、唐津市呼子町で遊覧船を運営する会社などと連携して行ったもので45人が参加しました。
七ツ釜の洞窟をめぐる遊覧船「イカ丸」が呼子湾沖で浅瀬に乗り上げて動けなくなったという想定で、船長の118番通報を受けた唐津海保の機動救難士がけが人の救助のため小型船で船内に駆けつけました。
機動救難士はけがの度合いを確認しながら応急処置などをして、迅速な救助のための手順を確認していました。
【唐津海上保安部 藤田倫太郎部長】
「運航会社さんの初動対応と、あと関係機関の連携をはかる訓練ができたということは非常に有意義な訓練ではなかったかなと」
また、港では、消防が臨時の救護所を設置し、警察と連携して負傷者を救急車で搬送していました。