7日の予算委員会に向け、高市総理が答弁の準備のため、午前3時に勉強会を開いたことに波紋が広がっている。
11日の関西テレビ「旬感LIVE とれたてっ!」に出演した橋下徹さんは、「効率化したら、多分2~3時間で終わるようなことを16時間かけてやった」と国会の「非効率な現状」を指摘し、「日程・議題 開会前に定めるべき」と提言した。
■予算委員会の日程が決まったのは『2日前』
“午前3時からの勉強会”は、予算委員会の日程が決まったのが、2日前だったということも背景にあるようだ。
関西テレビの江口茂解説デスク:予算委員会での質問提出は、今までは2日前の正午までに通告する申し合わせがあったようです。これはかつての話で、自民党議員が『野党はルールを守っていない』と批判をしたが、修正が入り、撤回しています。
今回のスケジュールだ。
関西テレビの江口茂解説デスク:今回は予算委員会の日程が決まったのが、2日前(5日)。与野党ともに予算委員会の前日(6日)の正午には揃っていたようです。
その後、6日の夕方から官僚含め、答弁の作成が始まり、7日の午前3時に高市総理が勉強会を開いた経緯があります。
高市総理の7日の勤務時間は『16時間』を超えていたみられる。

■橋下徹さんは「日程・議題 開会前に定めるべき」と提言
橋下徹さんは、国会の日程が「その場その場で」決められている現状を説明したうえで、「日程や議題は国会の開会前に定めるべき」と提言した。
橋下徹さん:今回も(与党側は)『2日前に質問出せ、出せ』と言っているんですが、(日程が)決まったのが2日前。
2日前に(質問を)出せるわけないんですよ。これだけ国家課題をいろいろ議論するときに、普通はテーマ決めなきゃいけないじゃないですか。
どれぐらいの質問時間が必要なのかとか、会議を開くせめて3日前、4日前ぐらいで決めるのが普通ですよ。

■「国会開く前にスケジュールを決めるのが大原則」
さらに弁護士でもある橋下さんは、刑事裁判で「公判前整理手続き」が導入された背景を説明しつつ、スケジュールを決めることの大切さについて語った。
橋下徹さん:かつて、刑事裁判でも長期間かかってたんです。なぜかというと、その場その場でやることも、出たとこ勝負でやったんです。それをやめようということになって、裁判開く前に十分に議題と論点とスケジュールを全部決めてから裁判をやろうとなったんですね。
安倍さんが亡くなられた事件も裁判が開かれるまでで3年ぐらいかかってるんですよ。なぜ3年かかってるかというとスケジュールを全部決めにかかってたんですよ。
「国会開く前にスケジュールを決めるのが大原則」と述べ、与野党が合意すれば可能だと説明した。

■国会のスケジュールは「野党が争う方法だった」と橋下さん
そして国会で“スケジュールが決まりにくい理由”については、「野党が争う方法だった」と自身の考えを続けた。
橋下徹さん:かつての55年体制という自民党が過半数持ってたときには、野党は国会で争う方法としたら、スケジュールで争う方法しかないんですよ。採決やられると過半数で負けちゃうから。
だからスケジュール引き伸ばして、国会でその都度その都度、引き延ばし戦略をやってたんですけど、もうやめようよと、地方議会はやめてます。地方議会は開会と同時にスケジュールが決まるので、無闇な日程闘争はやりません。
国会もちょっと発想変えて、民間の企業でも何でもそうですけど、スケジュールが決まってない会議なんか非生産的でしょ?スケジュールをしっかり決めるっていう会議にまずやってほしいですね。

■知事時代「16時間勤務」橋下さん「国会は効率化したら2~3時間を16時間かけている」すべき
さらに橋下さんは、大阪府知事時代に自身も「16時間勤務をこなしていた」と話し「(午前)3時から働くってことは全然批判しません」と話す一方で、今回の予算委員会を巡る動きについては、業務を効率化すれば「2~3時間で終わるようなこと」と話し、国会も「効率化」するよう求めた。
橋下徹さん:あえて自慢させてもらうと。僕は大阪府知事についてから1年間ほぼ16時間ぐらいです。
朝8時から大阪府庁でみんな集まって、夜中の12時に解散っていうのはずーっとやってたんです。
でも(今回の高市総理の働き方は)効率化したら、多分2~3時間で終わるようなことを16時間かけてやったわけ。
効率化した上で、もっと中身の濃い議論をやる中で、夜中の3時からやるっていうんだったら大賛成だけど…。
(関西テレビ「旬感LIVE とれたてっ!2025年11月11日放送)
