秋田市は次の総合計画の策定を進めていて、計画について意見を交わす懇話会では、移住・定住・子育てなどの分野でクマの出没が及ぼす影響に懸念の声が上がりました。
秋田市の次の総合計画について外部の委員も交えて話し合う3回目の懇話会が11日開かれ、計画の原案が示されました。
総合計画の名称は、「秋田市『プラスの循環』プラン」で、基本理念に「響きあう心躍る人・まち・くらし」を掲げています。
計画では地域全体の持続的な発展を目指すため、働きがいのある仕事づくりや防災・減災などに関する5つの戦略が定められています。
原案について委員がテーマごとに意見を交わす分科会では、移住・定住や子育てなどの分野において、公共交通機関の不便さを指摘する声のほか、クマの出没に関する意見が出されました。
委員:
「県外で会った人に秋田から来たという度に、『秋田大丈夫ですか』と、『やっぱりどこにでもクマが出るんですか』と言われる。いま一番クマ対策が、ちゃんとしていなければ、移住定住したいと思う方は出てこないと思う」
委員:
「早め早めの対策と処理、それをやっていかないと意外に大きな問題につながってしまっているなと思っている」
次の懇話会は2026年1月に開催され、委員の意見などを踏まえた計画の修正案が示される予定です。
その後、基本構想が2月議会で審議され、3月末に推進計画が決まる見通しです。