本格的に寒くなるのを前に、家電量販店や雑貨店では自分専用の“あったかグッズ”が人気を集めています。自分の身の回りだけを温めるものを「パーソナル暖房」と呼び、節電志向や個人の快適さなどさまざまなニーズから注目されています。

◆コロナ禍で人気となったパーソナル家電

原渕由布奈アナウンサー:
「ぽかぽかあったか~い着る毛布、中にヒーターが内蔵されていて、暖かいまま移動ができる優れモノなんです」
 
福井市にある家電量販店「エディオン福井本店」では、10月から電気毛布や小型電気ストーブなどが売り場に並び始めました。
 
自分だけを効率よく温める家電は「パーソナル暖房」といわれ、最近特に人気を集めています。
 
エディオン福井本店の東ほのかさんは「最近は電気代を気にされる方も多くなっている。また、夫婦で暑い寒いの個人差があるので、自分だけ使えて持ち運びもできるという点で求められている」と話します。

“自分専用の家電”が注目され始めたのは、新型コロナウイルスの感染拡大で自宅での
リモートワークが盛んになった時期にさかのぼります。リビングとは別の部屋で作業をする際、身の回りを温めるのに使われるようになりました。コロナ禍は収束しましたが、その後は節電志向の高まりを受けて人気が続いています。
  
年々、機能性や利便性が向上しカラーバリエーションも増えておしゃれ感もアップしています。
  
コロナ禍前と比べると品ぞろえは倍以上になったといいます。

◆ヒーター内蔵、モバイルバッテリー使用がポイント

今年のパーソナル暖房はモバイルバッテリーを活用した商品が多いのが特徴です。
   
原渕由布奈アナウンサー:
「ヒーターが内蔵されたスリッパは、手持ちのモバイルバッテリーを使えば、家の中のどこにいても冷える足先を温めることができます」
  
このヒーター内蔵のスリッパは、電気コードがなく最大17時間、使用することができます。
  
ヒーターを内臓したパーソナル暖房では、座布団型やいす型、マフラーもあります。東さんは「足元やお尻にひいて1人で使える(ヒーター付)マットなどが電気代も少ない。商品によっては1時間1円程度なので人気」と話します。
     
火を使わないという安全性から高齢者にも人気だということです。

◆おしゃれで手軽、繰り返し使える

一方、福井市内の雑貨店「HANA高木店」では、ここ週間ほど急に冷え込むようになり“あったかグッズ”の売れ行きも伸びてきたそうです。
 
約130種類のあったかグッズの中でも特に注目されるのは、蓄電して繰り返し使えるカイロや、お湯を使わない「電気湯たんぽ」などエコや手軽さを売りにした商品です。
  
中井優花サブチーフは「充電タイプで繰り返し使えるカイロはもこもこで手触りもいいし、モバイルバッテリーとしても使える」といいます。
 
温かいだけでなく夜の外出用にライトが付いているものなど、いくつかの機能を備えた商品も増えていて、冬のライブやイベントに持って行く人も多いといいます。

そして、手軽に暖を取れるクッションウォーマーも人気。保温剤を電子レンジで40秒~50秒温めてクッションに入れるだけの手軽さが人気だといいます。
  
「中の保温材をレンジで温めたり、冷蔵庫で冷やしたりすれば年中使える。手触りも最高」と店員。「若い人にも年配の人にも幅広く人気。機能性はもちろん、デザイン性も良く手頃に贈れるようなところが強み。」だといいいます。
 
年々、新たな機能やデザインの商品が登場しているあったかグッズで、この冬はおしゃれに暖を取ってみてはいかがでしょうか。

福井テレビ
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