自殺した元兵庫県議に対する名誉毀損(きそん)の疑いで逮捕された政治団体「NHKから国民を守る党」党首の立花孝志容疑者(58)が10月、ドバイに渡航していたことが分かった。
警察は、今後、逃亡の恐れなどがあると判断し、逮捕に踏み切った。

「これ以上の犠牲が生まれてほしくない」

カメラの前で、親指を立て笑みを見せた人物。

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元兵庫県議への名誉毀損の疑いで10日に送検された、政治団体「NHK党」の党首・立花孝志容疑者(58)。

記者リポート:
午前9時42分です。立花容疑者を乗せた車が出てきました。歯を見せて笑っています。

立花容疑者は、2025年1月に自殺した竹内英明元県議に対し、亡くなったあとも「逮捕される予定だった」などと虚偽の発言をして、竹内さんの名誉を傷つけた疑いが持たれている。

NHK党は記者会見で…。

NHK党・斉藤健一郎参院議員:
逮捕は逮捕、まだ罪が確定したわけはない。司法の判断を待ちたい。

2025年6月、立花容疑者を刑事告訴した竹内さんの妻が、その心境を語った。

竹内元県議の妻:
1つ大きな報告を仏前にできたことは、なによりもほっと安堵(あんど)したところだが、この先同じことが繰り返されてはいけないと思うし、これ以上の犠牲が生まれてほしくない。

10月にドバイへ渡航

「NHKをぶっ壊す」

立花容疑者は、失職した兵庫県の斎藤知事の再選を後押しするため、2024年11月の知事選挙に出馬し、「2馬力選挙」を展開した。

立花孝志容疑者(2024年11月):
圧倒的な得票で斎藤さんをもう一度戻さなければいけない。

そうした中で、亡くなった人への名誉毀損の疑いで異例の逮捕に踏み切った兵庫県警。

その理由について、新たな事実が分かった。

立花孝志容疑者(2024年8月):
私は逃げも隠れもいたしませんので。

刑事告訴を受けたあとの記者会見では、このように豪話していた立花容疑者。

しかし警察は、立花容疑者が10月、アラブ首長国連邦のドバイに渡航していたことを把握。

ドバイと日本は、「犯罪人引渡条約」を締結していないため、今後逃亡の恐れなどがあるとみて逮捕したという。

立花容疑者は、学歴詐称問題で失職した田久保眞紀前市長の後継を決める、静岡・伊東市長選への出馬を表明していた。

10日午後3時から伊東市役所で記者会見を行う予定だったが…。

「お越しいただけなかったので、本日の会見は中止とさせていだきます」

会場には誰も現れず、中止となった。
(「イット!」 11月10日放送より)