日本の移植医療の現状を知ってもらおうと広島市で、きょうイベントが開かれました。
広島市中区で開かれた「みんなで学ぼうグリーンリボン」ここ数年、日本では臓器提供者は増加傾向にあるものの足りていない現状があります。
臓器提供を待っている人はおよそ1万6000人いてそのうち実際に移植を受けられる人は、年間およそ600人です。講演では、12年前、心臓移植でしか助からない病気が見つかった女の子の母親が移植を決めた葛藤や感謝の気持ちを伝えました。当時2歳だった女の子は日本では提供者がおらず、アメリカへ渡り心臓移植を行っています。
【菊地由利子さん】「私にとっては希望や未来のある医療です。今日をきっかけに(移植医療について)考えてもらえたらなと思っています」
臓器提供の意志表示はマイナンバーカードや免許証の裏側に記載する場所がありますが医師によりますと80%程度の人が記入していないということです。