愛媛県松山市で男性がインスリンの注射で昏睡状態にさせられた事件の裁判で、傷害の罪に問われている女に検察は7日、懲役3年を求刑しました。

起訴状などによりますと、松山市出身で住所不定・無職の田村一美被告(59)は当時の市内の自宅で去年10月、自身に処方されていたインスリンを寝たきりだった夫(当時57)に注射し、低血糖性による昏睡状態にさせた罪に問われています。夫はまもなく回復したものの、別の病気で去年12月に死亡しています。

検察はこれまで、動機として田村被告が現金を求めたところ、夫はパチンコなどに現金を使っていることを知っていて断わったため、腹を立てて犯行に及んだと主張しています。

松山地裁で7日に開かれた裁判で、検察は「病気で抵抗できない寝たきりの夫に対する一方的で卑劣な犯行で、極まりなく悪質」と指摘。注射後も翌朝にヘルパーが発見するまで放置し、「いつ死んでもおかしくない状況に追い込んだ」として懲役3年を求刑しました。

弁護側は「被告は深く反省し、当時はうつの症状で感情が不安定だった」などとして、執行猶予付きの判決を求めました。

判決は11月17日に言い渡される予定です。

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テレビ愛媛
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