九州を中心に格安スーパーを展開するトライアルホールディングスが、小型店舗を東京都内に初出店です。
7日、西荻窪にオープンした都市型の小型店舗「トライアルGO」。
24時間営業で年中無休、コンビニと同じくらいのコンパクトな店舗ですが、店内には野菜や精肉などスーパーのように豊富な生鮮食品がずらり。
中でも、お客さんでにぎわっていたのが総菜コーナー。
2025年7月に大手スーパー西友の買収を完了したトライアル。
近隣の西友店舗で作られたできたてホカホカのお総菜や弁当を取りそろえています。
「特製のり弁当 375円(税込み)」「ロースカツ重 343円(税込み)」「白いたっぷりたまごサンド 199円(税込み)」「まかない海鮮漬け丼・並盛り 570円(税込み)」と、物価高で節約志向が強まる中、その安さは消費者にとって強い味方です。
店内にいたお客さんは「安いですね、本当にびっくりするくらい。普通にコンビニとかスーパーで買っても700円くらいはする。東京の色々な場所にできてくれたら助かります」と話しました。
そして、トライアルの強みといえばデジタル化。
最先端の“スマート買い物カート”を導入。
カートにタブレット端末を搭載し、商品のバーコードをかざして専用ゲートを通過するだけで自動的に決済されます。
トライアルGOは小型店舗のためカートはありませんが、顔認証だけで購入ができるセルフレジを導入。
事前登録しておけば、セルフレジでの顔認証などをするだけで会計が完了します。
また、遠隔で管理できるデジタル技術を導入。
弁当などはバーコードで判別ができ、自動で割引に。
割引シールは貼られずスマートです。
お客さんは買い物がスムーズに、店舗側はデジタルによる効率化でコストを抑えることができるトライアルGO。
東京進出の狙いについて、トライアルGOの廣石財社長は「トライアルとしては店舗を持っていなかった東京都内なので、本当に新しいマーケットへの開拓。郊外の大型店で何十年も積み上げてきたものがあるので、一つ一つ確かめながら我々のポテンシャルを図っていきたい」と話しました。
地域密着型スーパーの関東進出は、トライアルだけにとどまりません。
東海地方を中心に、約250店舗を展開するスーパーマーケット「バロー」。
大人気のスーパーの関東1号店が11月21日、神奈川・横浜にオープンします。
店舗は家電量販店の跡地を利用。
すでに大きな看板は設置され、着々と準備が進められているようです。
相次ぐ関東進出について、消費経済アナリストの渡辺広明さんは「首都圏が一番やっぱり売り上げのボリュームが大きいですから、そこで成功が第二のステージに上がるポイント。地方は人口減がさらに進んでいる。(今後も首都圏など)出店するチャレンジ増えていくんじゃないかなと思う」と語りました。