恐竜ブランドと福井のものづくりの高い技術力を世界にアピールしようと、福井県立大学と地元機械メーカーがコラボして手掛けた金属製の恐竜の骨格がお披露目されました。
勝山市にある県立恐竜博物館で7日にお披露目されたのは、金属製のフクイラプトルの頭の骨。幅60センチ、高さ45センチの実物サイズで、重さは約10キロあります。
学術的なデータに基づいて細部まで精巧に作られています。
県立大学恐竜学部と福井市の工作機械メーカー「松浦機械製作所」が共同で製作。このメーカーが開発した最新の3Dプリンターを使って、アルミ合金の粉末を層状に重ねて形作ります。
一つの層の厚さは髪の毛ほどの0.1ミリ。この大きさまで造形するのに90時間かかり世界的にも難しい技術だといいます。
松浦悠人社長は記者会見で「20年以上取り組んできた。注目されるものを模索して恐竜と3Dプリンター“福井発の技術”としてコラボしたらおもしろいと考えた」と語りました。
松原英人技術本部長も「福井でも世界に向けて技術を発進でき、世界と勝負できることをアピールしたかった」と話しました。
また、県立恐竜博物館としても大きなメリットが期待されるといいます。
河部壮一郎教授は「いままで展示物に触ることはなかなかできなかった。丈夫なので近付いて見たり触ったりできるので、より恐竜の骨について詳しく見ることできる」とします。
さらに松浦社長は「恐竜一体を作れないかという話もあるが…まぁ…前向きに検討します」と話し会場の笑いを誘っていました。
金属製の頭の骨は県立恐竜博物館で展示されています。